Backlash 2. バックラッシュその2

今日はバックラッシュその2について。

すっかり暖かくて、春になっちゃいましたね!
ウキウキ浮かれて、フワフワしています笑。
事故や怪我には気を付けてくださいね。
ではでは、いきましょ~。DSC09913

TC88のgear driveです。
gear drive to gear drive.です。
なぜかといいますと、バックラッシュを調整したく分解予定のところを、
違った乗り味にしたいとのご要望で、そのような内容になりました。

しかし、浮かれてはいられません。
ギアなりがひどかったので、開けて点検・調整をおすすめしていたので、開けて計測が楽しみやら、怖いやらであります。
ということでどんどん分解。

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パーツを用意。

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ギアのバックラッシュを計測。
データどり。

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新しいプロフィールのカムを組み付け。
バックラッシュの計測。インナーギアから…。

データより導き出し、オーバーサイズで仮組み。計測。

おお!OK.

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カムサポートプレートとオイルポンプを組みまして。
外側のアウターギアをアンダーサイズギアにて仮組み・計測。

まま、OK.
ピニオンシャフトの振れを最初に計測しますが、この数値がサービスリミット外の場合は、クランクassyを分解調整または、交換となっております。
ちょっと怖いですね…。

しかし、軸心がずれて高回転で動くということは、とても危ないので、すぐに修理しないとまずいです。

内部パーツがメタメタに壊れて修理不能になってしまいます。
早い対応をお願いいたします。
バックラッシュは1/100~2/100mmで結果が違うので非常にデリケートな調整といえます。
また、調整が外れギア径が大きくてバックラッシュが無い状態は、非常に危険であります。

バルブの動きを変えるだけでなく、駆動方法自体も変更しているわけでありますから、注意事項も多いわけであります。

くみ上げまして、エンジン始動!
エンジンのメカノイズが静かになりました!!
何より、レスポンスがすばらしい!!
バックラッシュが無いのと、あるのではフリクション(抵抗)ロスが全然違うわけですね。

そして、試乗。
中低速型カムから、中高速型カムに変更しましたので、上の回転までまわしてみます!
どこドコどこ、ぎゅ~ン、ぎゅわ~ん、うるうるうる。ぎゅわ~んぎゅわ~ん、うるうるるる。

ミッドレンジからの伸びがめちゃくちゃ良くなっていまして、気持ちがよい!!
すばらしい。(自画自賛ぺこり)
いや~、楽しいですね。

ということで、お客様も喜んでくださいまして,めでたしめでたしであります。

ご相談はおきがるに。
Gears need a backlash.

Really simple.