ハーレー 点火時期 調整 三拍子 2つのタイミングマーク!?

きょうは点火時期について。

こんにちは!
きょうの東京は季節外れの暖かさ!   穏やかな春のようです!
バイク乗りには最高ですね!!

お問い合わせやご相談で多いのが三拍子や点火時期について。

 

こだわる方は三拍子をきれいに刻むアイドリング。
その調整で走りも良い。
そこがゴールかと思います。

しかし、よくご相談いただくのがアイドリングを重視するための調整をしてもらったら、
全然走らなくなっちゃった。
エンジンがやたらと熱を持つようになった。
エンジンからのノイズが大きくなった。
エンジンのかかりがわるくなった。
ノッキングする。
など。

エンジンの左側。
タイミングホールなるものがあります。
そこにクリアビュープラグを取り付けまして…。

タイミングガンというものでチェックします。
この時はエンジンがかかっておりまして、タイミングマークがアイドリング時とフルアドバンス時はタイミングが違うのであります。
フルアドバンス時BTDC35度という形でマニュアルに指示があり、この位置が基準です。

(フロントの気筒の圧縮工程の上死点前35度。BTDC35の意味です。)

プラグスパークが燃えひろがり、燃焼・爆発の最大膨張となるべき最適な位置が決まっています。

時期を見て詳しく。

タイミングマーク。

縦線。
一番長く採用されているのかな?

タイミングマーク。
小丸。
1981 または、1982以降。

S&S Flywheel.
タイミングマーク。
細い縦線。

クランクピン位置を揃えまして…。

縦線と覚えてしまうと…。

そうではない年式もあるのであります。

タイミングマークを間違えて調整をすると、ノッキングやエンジンの異常な高熱の原因となりクランクピン焼き付きなどがおきます。

エンジン下部からのゴトゴト音に注意です。

ピニオンシャフトベアリングレース部のピッティング。

進角曲線・アドバンスカーブを決定つけるのは、ガバナースプリングです。
なんでもいいわけではありません。
スタンダードな補修用スプリング。

すこし強いタイプのスプリング。

線形や巻き数が違いますね。
さらに強いタイプもあります。

ガバナー。

COMPFIRE.

いまひとつだったので、イグニッションをいじります。

スプリングを変えて、アドバンスカーブをなだらかに変化させます。
そのあとは、タイミングガンで動的な調整をして、バッチリOKであります!
この作業も、なるべくエンジンを痛めたくないので素早く終わらせたいのであります。

逆を言えば、あっていない状態で乗るということはエンジンを痛めます。

DYNA’S’とDYNA2000i。
ともにトランジスタ点火ですが、進角・遅角のさせ方がアナログかデジタルかが違います。
アナログは組む人であったり、乗る人であったりと、機械が人間側にいろいろ求めてきますね。
どちらも良さがあります。

こんな感じで調整します。

これでばっちり3拍子ですね!

シーズン前にバッチリ整備・調整・ホップアップしておきましょう。

春は目前です。

ご相談はおきがるに。

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