今日はTWINTECについて。
TWIN TEC JAPANバージョンの取り付け、バージョンアップです。常時行っています。
FI(フューエル・インジェクション)車は電気の消費が多いのをご存知ですか。
EFI(エレクトリック・フューエル・インジェクション)とも言い、日本語で整備用語的に言うと、
電気式燃料噴射装置
となります。
燃料ポンプで燃料は常にインジェクターまでみたされていて、ECM(エンジン・コントロール・モジュール)と呼ぶコンピュータ
により信号が送られ、バルブ開閉をしています。
バルブ開閉時間、すなわち燃料噴射時間の長い・短いによって、空燃比の濃い・薄いをつくりだします。
重要なセンサーや、最も重要なECMには常に電圧が掛けられ、暗電流と呼ぶ微電流を消費しています。
キャブ車の頃よりも、強化された発電系を持つFI車ですが、極端に下げられたアイドリング700rpm以下などですと、
アイドル時の発電不足により、バッテリー端子電圧は低下していきます。
アイドル時のオイル潤滑について、油圧が低下する事などは良く語られています。
電圧も同様に、アイドルスピードが低すぎると供給量より消費量が勝ってしまい、不足するというトラブルが起きます。
TWIN TEC JAPANバージョンでは、仮にこのような状況(バッテリー電圧が低い)が起きた時に、
エンジンストップしないように回転を上げるように設定しています。
その状況ですと回転数が変動するので、不安定なアイドリングに感じるはずです。
他社製品などですと、エンジンストールするということですから、
エンストしないようにの機構がゆえに、起こりうる事なのがお解りいただけるかと思います。
対処する為にひと月に1度程度、バッテリーを満充電(フルチャージ)することをお勧めしています。
バッテリーの仕事量の多いFI車ならではの、メンテナンスとなります。
チャージしてもダメな状況ですと、バッテリー交換となります。
キャブ車では使える電圧を持つバッテリーでも、FI車だと使えない、
そのような状況も起こりうるのです。
イージーな操作感がセールスポイントのFI車ですが、
エンジン制御系のメンテナンスはならではの部分が多々あり、私どもも日々勉強という感じです。
定期的なメンテナンスと、特性を理解すれば、
快適なクルーズと圧倒的なトルク感で、純粋に走りを堪能できる、
素晴らしい機構だとおもいます。