今日は修理について。
エンジンにおける心臓である、オイルポンプ。
エンジンオイルは、血液にたとえられるかもしれません。
化学合成油は、粘度指数が高い(粘度・硬さの幅が狭い)ことがいいオイルの条件にもなります。
鉱物油は、粘度指数が低い(粘度・硬さの幅が広い)といいます。
血液もドロドロはNGで、さらさらは良いとされていますね。
一概には言えないのですが、オイルポンプの性能を推し量るのに油圧を計測することで、おおよその性能がわかります。
油圧が既定条件時に、適正幅内にあるか?ということです。
適正値より低い場合、ポンプボディにダメージを受けている、ブッシングなどから油圧が逃げているなど。
適正値より高い場合、ラインのつまりなど、行きにくい状態にあるなど。
通常はフィード側(送り)に取り付けるので、戻り側を見る事は稀です。
しかし、戻り側がダメージを受けてトラブルを抱えている事の方が、非常に多いです。
エンジン各部を潤滑した後、オイルポンプのスカベンジャー側(戻し)によってオイルフィルターに送られるので、その時にスラ
ッジによってキズつけられてしまう訳です。
オイルポンプ ’80 SHOVEL
堆積したスラッジ。
オイルポンプの交換は、頻繁にする事ではないですが、交換する際は綿密な段取りが必要です。
そこに至った経緯を考え、原因を絶つようにしなければなりません。
オイルタンク洗浄など。
精査していく事で、様々な事が見えてきて推測することができます。
修理後のバイクの様子をイメージしながら、修理・チューンしていきます。
楽しむ為に、最高のひとときのために。