今日はチューニングについて。
チューニングと言って、何を連想しますか?
速く走る。パワーを上げる。壊れるかも。
よく聞くのはそんなところでしょうか。
チューニング=調律
という意味です。
ですから、そのものが持つ性能を引き出すという意味合いが強いのではないでしょうか。
修理=オーバーホール
に対して、チューンナップするといえば、性能を向上させる意図で行います。
FATECHでは現在修理が非常に多いのですが、エンジンには皆さま意識が高いです。
しかし、トランスミッションやギア比についてとなると、あまり意識されている方がいなくて、ちょっと残念な感じです。
KNUCKLEからSHOVELまでの4速ミッションについて。
オイル漏れやギアの抜け、入りずらさなどからきっかけにして、修理となっていきます。
オイル漏れを直す、ベアリング類を交換する修理では根本は変えられません。
ANDREWS製のギアというものがあります。
何が違うかといえば材質、仕上げ、歯の形状などほぼすべて違いますが、1番は何と言ってもドグ。
ドグ形状が大きく違います。
入りやすくて、抜けにくい。ANDREWS製はそのようなドグ形状をしています。
FATECHではANDREWS製ギアに交換することを推奨しています。
その際には走る場面にもよりますが、1速を2・44、3速を1・35とする、Close Ratio kitがおすすめです。
多くの方が、3速の使い方やギア比について戸惑います。
3速を1・35にすると、ステップレシオと呼ぶ移り変わっていく差し引きのギア比が最適化されます。
また、本当に入りやすいので、1速まで使うエンジンブレーキ・シフトダウンも容易です。
そのあたりが、他社製ギアや純正ギアのままですとかなり難しいです。「ギー」っとはじかれて突然「ガシャン」と入る感じ
です。
歯あたりが虫食いになっていたり、かけがあるギアは本来、即交換です。
予算に応じて修理も大事な要素ですが、歯がこぼれたら一大事です。
エンジンもそうですが、1度全分解したら、先を見据えた修理が必要となります。
別次元の走りを手にして、ハーレーライフを満喫してください。