今日はスペースマグナムその2について。
カスタム屋である私どもフェイテック。
修理・チューンナップにもチカラ入れております。
スペースマグナムは先日、オーナー様にお引き渡しとなりましたが、
ちょっと嬉しかったことが…。
いつでもバイクを製作するときに、なるべく軽くなるように配慮して製作していきます。
中でもこの車両スペースマグナムは、「とにかく軽くして」との事でした。
なので、外装はアルミ合金製だったり、マグ・ホイールだったり、セラミクス・ローターだったり…。
する訳です。
発売中のクラブ・ハーレーの記事にもありますが、ショベルのローライダーの車重270キロ。となっております。
上手に軽量化していったシンプルなバイクで240キロ。
リジッドのシンプルバイクで230キロ。
スペースマグナムは210~220でした!!(50~60キロ減!!1人ぶん!)
試乗時にもその恩恵を感じました!
すべての動作が軽くて、はやい!
乗り物としての面白さが倍増しています!!!
エンジンをチューンナップして、トルクアップや回転を上げてパワーアップ、それだけがチューンナップでは無いです。
トータルで考えて、面白いバイクに仕上げることが私どもに求められていると思っております。
パワーウエイト・レシオといいます。
(1馬力当たりの重さはどのぐらい?)
その数値が大きいほど運動性能は低く、数値が小さいほど運動性能が高いのです。
1000馬力/1000キロ=1.00
100馬力/100キロ=1.00
210馬力/1400キロ=6.66 (NAのスポーティーな車)
500馬力/1300キロ=2.60 (モンスター・チューニングカー)
100馬力/300キロ=3.00(kg/hp)
100馬力/240キロ=2.40
100馬力/210キロ=2.10
100馬力/200キロ=2.00
70馬力/110キロ=1・57 (モトクロス450ccレーサーはこんな感じ)
200馬力/260キロ=1.30 (メガ・スポーツバイク)
2キロ台にいる事は凄いことです。
1キロ台はモンスターなのもお解りいただけますね…。
馬力を考えるだけがチューニングではないことが良くわかると思います!
なおかつ、回転上限が低いハーレーならばなおの事です。
馬力は回転数とトルクを掛けたものですから、馬力が稼げないのはハーレーの宿命。
それと引き換えに、圧倒的なトルクがあるのです。
トルクはクランク軸をねじる力。そのものです。
ロングストロークのエンジンは、ダウン・ストロークが長いのでトルクが出る傾向にあります。
スロットルをひねった瞬間にドコドコドコ!っと押しだされるのはその為です。
基本的に、旧い年代のハーレーは軽い傾向にあります。
あたらしい年式のものほど重たい傾向にあります。
TCのダイナクラスでも290~300キロあります。
あまり省略できるところはないですが、うまく省略し軽量化出来たら…。
ツインカムの強烈なトルクを炸裂する、ライトウエイト・ハーレー…。
絶対に面白い筈です!
既存の考えだけにとらわれていれば、カスタムやチューニングはただのメニューをなぞる行為になってしまいます。
考えただけでゾクゾクするような…。
ルーツはそんなところにある筈です。
ごいっしょにゾクゾクしたい方…。
いつでもご来店お待ちしております。