SHEET METAL 板金

今日は板金について。

 

 

 

 

 

板金といえば日本では修理・塗装を連想する方が多いのではないでしょうか。

 

カスタム・ホットロッドの世界では、ファブリケーションといい、製作もの全般を指し、その中でもシートメタル(板金もの)は、外装や内装小物などの製作で重要な技術として認知されています。

 

ここ日本においてはごく一部のレストアラーさんや、鉄道、小型航空機、小型船舶、メタルクラフトアート、レース関係などのかなり限られた世界の方しかおこなっていませんでした。

 

カスタムの認知に伴って、単品製作や無から有を生み出すスクラッチビルドも、かなり広まったように思います。

 

 

 

もの造りにもいろいろありまして、一つの物を高めていく

改修という行為を繰り返し、よい物へと進化していくのです。

それは、熟成という表現がしっくりくると言えます。

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十年ほど前から製作してきた

FATECH  “GANG STA”    FUEL TANK

ですがすこしずつ、改修を重ね現在に至っております。

 

いまでは、スタンダードタイプ

      ナロードタイプ

      ハイトンネル”SPEED STER”スタンダードタイプ

                        スペシャルタイプ

などがあります。

スペシャルオーダーとして、いろいろな内容を承っています。

 

新型のFUEL TANK も企画中です。

 

 

 

カスタム・ホットロッド文化のルーツは手作りです。

さらに昔の時代は、メーカーはエンジンなどを製造し、

ボディはコーチビルダーと呼ばれるボディ製作屋が行っていました。ヨーロッパではカロッツエリアと呼ぶ。

そこからの技術が受け継がれていき、現代でもおこなわれているのです。

 

 

日本は集団の力で、金型によって発展してきました。

補修板金の技術や、補修塗装が一般的で、

車やバイクを製作する板金技術は必要なかったのかもしれません。

 

 

多くの製品が消費の文化によって発展してきた我が国、日本。

良い物を選択して、長く使用し、傷んだらリペアして又使用する。

そのような考え方がハーレーにはあると思います。

 

三世代に渡り、同じ車に乗っているという話もあります。

先代に想いを馳せ、意思を継承するということは、

とても素敵だと思います。