今日はキャブについて。
エンジンへの燃料供給を司る、キャブレター。
最初のキャブは、缶を改造してキャブとしていた事は、有名です。
ハーレーで長きにわたり、採用されたリンカートキャブは様々なモデルがあります。
シンプルな構造で60年経っていても使用できる事は、すごい事です。
リビルドするポイントも数々ありますが、古いバイク、古い部品はたくさんのオーナー、メカニックが関わってきたはずです。
当然考え方も色々とありますので、修理方法や調整の仕方がマニュアルと違う事もしばしばあります。
機能部品というものには、「あるべきかたち」というものがあるかと思います。
調子が悪い理由、調子が良い理由。
機械なので必ず理屈・理由が存在します。
それを見つけるため点検や計測などをします。
修理や調整方法などに、何通りかあれば、その中からベストな方法を選び作業します。
悪い箇所を特定してしまえば、ほとんど完了したと言ってもよいでしょう。
古いから調子が悪い訳でも無く、
新しいから壊れない訳でもありません。
古くても正しく修理・調整すれば調子良く、
新しくても不適切な取り付け・調整ならば調子が悪い、と当然なります。
ただ単に良い部品を組んでも、調子が良くならない理由はそんなところにあります。
各部品やバイクの本来持つ性能をひきだすことが、私どもの仕事です。