今日はホイールベアリングについて。
センターだしの前に必要な作業になります。
600ミリ以上の径を持つホイールの軸になり、2~300キロの車重を2つのホイールハブで受けています。
ですので、高い精度と耐荷重性が求められます。
‘99年まで採用されたテーパーローラ―ベアリングは、ベアリング間に設置される、ディスタンスカラーによってサイドプレイ
(軸方向の遊び)が調整・決定されます。
ここが整備の肝で、大きすぎる、狭すぎるものがとても多いのです。
新品のホイールを取っても、たいてい大きすぎます。
ウオッブルの原因にもなりますから、非常に重要です。
また、危険で悲しいトラブルのもとにも、なってしまっています。
遊びがなければいけない、遊びが多くてはいけない。
ということです。
もうひとつは、ホイールシールの重要性です。
シールがだめならグリスが出てくるだけ、グリスが入っている証拠、など言われたりもしますが、
でてくるという事は、水やほこりの侵入も起こるということです。
グリスに覆われている、ベアリングが錆びている事は、その証拠ですね。
砂や金属片が侵入すれば、べリングレースの固い層は、剥離しズタズタに破壊されます。
まずは定期的にグリスアップ、場合によりシール交換してください。
ホイールシールやベアリング・レースなどの在庫は常にあります。
いつでもご相談ください。
バイクの押し引きが極端に重い、またはガタがある。
そんな時は、このあたりを点検してみてください。