今日は空燃比について。
ガソリンで動くエンジンには、適切な空気と燃料の比率があります。
それを、空燃比といいます。
A/F,AFR,エーバイエフ、エーエフアール、と呼ぶこともあります。
EVO以降のハーレーは、法律によってメーカー出荷時の状態がベストとは言えない状態です。
コンプライアンスの為に、エンジンにとってベストな状態でなく、法律をクリアする状態に設定されています。
A/Fが15対1(14・7対1)付近にあわせてあります。
この位置に設定するとCO,HCが割と少なく、三元触媒を配置した時には、一番効果的に反応します。
その状態がノーマルの状態です。
これを、音をよくしたい理由から、マフラーのみの変更や、
エンジンにいいかもという理由で、ハイフローエアクリーナーのみの変更などをほどこすと、
16対1,17対1と混合気が薄い側に振れていきます。
それによって、マフラーからのアフターファイアーや、トルク感が薄くなるなどの症状となります。
それに対し、私どもがお客様のバイクをお預かりし、エンジンにとってベストな状態にすることを
セッティングする。
といいます。
パワー空燃比、出力空燃比というものがあり、そこに合わせる事をセッティングするという訳です。
通常のメーカー出荷時よりも、混合気が濃い位置にあります。
パワー空燃比に合わせ、点火時期を最適化しエンジンにとってベストなセッティング・チューニングを施せば、
本来ハーレーが持つ性能を発揮でき、ライフも伸びる訳です。
その状態を知って頂いてから、更なるカスタム・チューニングに移っていただきたいです。
キャブ車においても、インジェクション車についても、原理・原則は同様です。
物足りない。
何かが違う。
ハーレーてこんななの。
そんな感想をお持ちの方は、ぜひ空燃比を最適化する、
本当のセッティングを施してください。