今日はブレーキローターについて。
金属の塊であるハーレーは、車重が重い車両という事はご存じですね。
スピードをそんなに出さないから・・・、飛ばさないよ・・・、
など思いの方、少し注意してください。
重たいバイクを止める為のチカラというものは、スピードの増加と同じように増大します。
スピードを出さなくても車重のあるハーレーは、ブレーキの負担が大きい。ということです。
ご予算・コストもありますから、やみくもに全ユニット交換のブレーキチューンをお勧めはしませんが、
効果は絶大です。
お勧めは、パッド交換、タイヤ交換、フルード交換、サスペンションチューンです。
トラクション・グリップ力を上げていけば、加速も減速もコーナリングも、向上します。
パッド交換によりタッチ、減速スピード、効力、コントロール性などが向上。
フルード交換によりタッチ、耐ベーパーロック性、反応速度などが向上。
スピードを出す人のみが、ブレーキチューニングをすべきではなく、
全てのライダーが安心感・安全性を得るための、
良いチューニングだと思います。
‘06あたりからハーレーのブレーキシステムは大きくかわっています。
ブレーキフルードが
DOT5(シリコン)から
DOT4(グリコール)へと変更されています。
整備に携わる者としては大きな変更です。
お客様からですと、「何それ。」という話ですが。
シリコン系とグリコール系が混ざると、
ゲル状に固まる。
という特徴があります。
年式が曖昧だったり、間違ったり、
キャリパー又は、マスターシリンダのカスタムで片方の交換。
車検整備などでのフルード交換。
などなど。
これらによって、もし二つが混ざると・・・・固まってしまいます。
当然、ブレーキとしての機能は低下又は失う状態。
となりますので、大変危険です。
ピストンが出たはいいが、戻らない状態。ピストンの固着。ブレーキロックです。
走行時になったら非常に危険です。
また修理においても、たくさんの部品交換と精査する必要があり、シビアなものとなります。
ブレーキフルードは2年毎の交換が推奨です。
DOT4には吸湿性がありますので、時間がたったら必ず交換です。性能が大幅低下。
確実なメンテナンスがトラブルを予防・未然に防ぎます。
そして、純正の性能からグレードアップしたブレーキ性能は、確実にご自身の高い満足感となることでしょう。
転がり抵抗も減るので押し引きの、バイク出し入れも楽になります。
スロットルを開ける事がたのしくなった方は、
お次はブレーキです。