今日は修理について。
トランスミッション・オーバーホール、そしてチューニングの為の組み付けです。
激しく摩耗したメインドライブ・アウターレースを入れ替え・交換します。
1速のギア比を変更し、乗りやすくします。
ギア径の違いや、質感・仕上げの違いが認識できるかと思います。
シフトクラッチ。
ドグ形状に注目です。摩耗し欠けていたり、ナメていたりは要交換です。
カウンター側のギア・アッセンブリ。
スラストの遊びをスラストワッシャーにて調整。
メイン側3速ギアスラスト調整。
ズバッと組み付け。
メインドライブギアに対策部品を組み付けて、オイル漏れ対応。
ギアボックス・トランスミッションケースにギア&シャフトの組み付けが完了です。
あまりにもオリジナルにこだわりすぎると、旧型が抱えていた問題点まで引きずってしまいます。
核となる部分や外側に来る部品に関しては、純正にこだわる事は良いと思います。
消耗していく部品に関してまで、当時のものとこだわることは、走りの質の低下につながりかねません。
いまの技術で製造された良い部品と、解析から導き出された答えを持って調整・組み付けすれば、
外観はハーレー純正のままで、中身は現代的にとなる訳です。
当時の技術者やライダーたちは、何も好き好んでオイル漏れしていた訳ではないです。
新型がが出れば、その機構・メカニズムにワクワクしたに違いないでしょう。
旧き良き時代のデザインで、現代的な走りが出来ると思ったら・・・。
ワクワク・ドキドキしてきますよね。
旧いバイクはこんなものと決めてしまえば、そこまでです。
修理をきっかけに、こういうふうにならないかな?
とおもう事が、すべての始まりです。