今日は修理について。
随時一般修理・車検など承っております。
エンジンの中でバルブを動かす動弁系(バルブトレイン)はかなりの精度を求められ、酷使されます。
カム・タペットローラー・プッシュロッド・ロッカーアーム・バルブスプリング・バルブなどで構成されます。
クランクの動きに対して正確に連動して動かなければいけません。
カムはバルブスプリングの張力を乗り越えて、バルブを動かさなければなりません。
カム周りの潤滑は主に、ブリーザ―バルブギアの窓がそろったときにカムローブを潤滑しています。
タペットへは、ポンプから圧送され常にオイルで満たされています。
ですから、ここにガタ。クリアランス過多となってしまうと、油圧が逃げてしまうので、タペット音が出たり、正確なタペット調整
をしても油圧が足りず狂ってしまうので、エンジンの出力も低下します。
処方としては、オーバーサイズタペットによる修理。
摩耗したカム。
摩耗したタペットローラーとタペットボディ。
計測し現状把握。
あわせて見て。
オーバーサイズに加工していきます。
入るようになっても(プラグフィット)渋さが残っているので、もうひと手間かけます。
最終的にはバリを手加工で除き、完成です。
すべてはオイルポンプから始まって、エンジンの摩耗、ひどい場合は破壊となるので、オイルの管理は厳重・慎重に。
修理をするのは根本がどこにあるかを見極めないと、また同様の事がおきてしまいますから、トータルに物事を考えてい
かなければなりません。
シリンダーをボーリングする事がオーバーホールというのではない。
それを知っていただければ、修理してもらったのにメカノイズが治らない、などのトラブルも減っていくのではないでしょうか。
修理は地味な作業の連続ですが、私どものこだわりの部分です。
多くの方のハーレーが調子良く走っているのを見る為に・・・。
お客様の楽しい笑顔の為に・・・。
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