Metal work and Custom 金属加工とカスタム

今日は金属加工とカスタムについて。

ここ近年カスタムは一般化してまいりました。
私どもFATECHとしましては、嬉しい事です。
この豊かな文化・行為を心から愛しています。
ものごとの本質やルーツを知る事は、非常に大事なことだと思います。
流行りやお約束ごとにとらわれていては、何も変わらず行き詰ることでしょう。
カスタムに金属加工は必ず必要です。
わたくしが現在最もあつく、情熱を抱いている加工のひとつを日ごろからFATECH BLOGをお読みの皆様に、
コッソリとお教え致します。
金属を切ったり、張ったりしながらモノの形をつくっていきます。
くっつけるのには溶接という技術でおこないます。
その昔は、リベッティングという技術でおこなっていました。
リベットというピン状のものを金属パネル同士に通し、頭を叩いてかしめる、という方法です。
実際にFATECH CUSTOMでもおこなっています。
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ルーツと言えば、航空機や戦車など。
ボツボツと浮き出ているのをご覧になった事があるのではないでしょうか。
航空機の外板には強い応力がかかります。
また、温度の変化も非常に幅広いです。
その為、選ばれる材料はアルミの合金、ジュラルミンとなります。
少し難しい話ですが、アルミの材料には番手があり、それぞれに強度や溶接できる・出来ないなどの特性があります。
強度のある材料で外板を構成しているので、リベットによる接合となります。
溶接不良が起きやすい側面も持っています。
構造に経験や解析を加えて出来上がったBODYは、とても美しいのです。
意味のある構造物にはそういった空気感があります。
宇宙・軍事関連~航空機~スポーツ・レース関連~量産品・市販品という形で、技術や素材が下りてきます。
ハンドメイドの究極の形です。
リベットを使いアルミ合金と組み合わせて、航空機のように意味ある構造物を造ったら・・・・。
近い将来、みなさまの前にお見せ出来る日がくるかもしれません。
自由な発想で・・・。

FATECHのこだわりどころが伝わり、感性がより豊かになれば造り手として幸いです。