Tune up チューンナップ T/M編

今日はチューンナップT/M編です。

エンジンやトランスミッションT/Mを修理することを、オーバーホール(O/H)と言います。
では、T/Mをチューンナップするというとどうでしょうか?
イメージできる方は急に少なくなってしまうかと思います。
今回はvintageな車両のT/Mをチューンナップと修理を合わせておこなっていきます。
その一部分を少しお見せします。
ギアには固定ギアとフリーギアというものがあります。
ギアチェンジをしていくときにガチャンと入る部分を、シフトクラッチ。
かみ合う部分の事をドグといいます。
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カウンター側 1stギアとシフトクラッチです。
ニードルで指示しているところがドグです。
なめています。または欠けているところもありますね。
合否判定は否となります。
ギアがはじかれてきた跡で、入る側の反対側がなめてきていれば、ギア抜けの原因となります。

ANDREWS製のギアを使用して、ギア比を変更していきます。
材質・表面処理なども違いますが、ドグの形状が全く違うので素晴らしいシフトフィールへと変わります。
それを最大限に引き出すには、さまざまなセットアップが必要となります。(それはそのうち…)

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カウンター・クラスタ- L:ANDREWS   R:H-D original
表面の感じや精度もおぼろげに感じられると思います。
またギア比変更にともない、ギアの径が違うのもわかりますか?

スラスト方向が焼きつきそうで危ない状況でした…。

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メインドライブギア・アウターレースも虫食いが有。一部欠け有。

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それによって交換をしていきます。

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しかし、サイズが合わないので、ラップしてサイズを合わせます。

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前回と同じお話しになりますが、修理もチューンナップも単純なパーツ交換やユニットの交換でいい訳ではありません。
その性能を引き出すことが本質ですから、関連するモノたちのバランスを見なおさなければなりません。
その結果を知る人はとても少なく感じます。
ですので、こうした場を通じて伝わっていけばと思っております。

4sp T/Mは皆さんが思っている以上に、激変致します。
ギアが飛び込むように入っていき、弾かれるような様子はなくなります。
特にシフトダウンの時はとても気持ちいいです。
1速まで使用するシフトダウンが可能となります。
なかなかそのような4spT/Mはないですよね。

XL系でもギアを交換・ギア比を変更すると同様の結果になります。

エンジンの関心は皆さん高いのですが、駆動系となると関心が低いので
これを機にちょっと意識を高めてみてはいかがでしょうか。

ハーレーの乗り味をよりよくして、最高の時間をお過ごしください。