今日はバランス取りと芯出しについて。
皆さんこの言葉は聞いたことがあるかと思います。
しかしどのような行為かというと、なかなかきちんと説明できないのでは無いでしょうか。
芯出し・トゥルーイングは文字どうり、調整しながら振れを最小限にしていく行為です。
この数値が大きければ振動になってしまいます。
そして、軸が出ていませんからエンジンであれば、軸に対して攻撃性が高まってしまいます。
そして、軸が出ていませんからエンジンであれば、軸に対して攻撃性が高まってしまいます。
ベアリングやブッシングのライフ・寿命の低下。
バランス取りは、重量バランスを取る行為です。
回転物に重いところ、または軽いところがあると、重い所を起点に振動が発生します。
その振動によってエネルギーがロスするので、回転上昇が妨げられます。
これをさけるため、重いところを軽くする。または、軽いところにウエイトをつける。等して、釣り合いがとれるようにします。
回転物に重いところ、または軽いところがあると、重い所を起点に振動が発生します。
その振動によってエネルギーがロスするので、回転上昇が妨げられます。
これをさけるため、重いところを軽くする。または、軽いところにウエイトをつける。等して、釣り合いがとれるようにします。
理解すると両者は似ているようで、全く違います。
作業はその対象物によってもありますが、施す順番なども変わってきます。
ホイールの場合。
スポークを絞めたりゆるめたりしておこなう事が、芯だしです。
その後、タイヤをはめてバランス取りをします。
専用スタンドにかけて、重いところが下になるので(6時の位置)、対角の頂点(12時の位置)に釣り合うおもりを取り付けていきます。これがバランス取りです。
クランクの場合。(ハーレーの件で進めていきます。)
上下運動するパーツや回転運動するパーツなどの重量をすべて計測し、ある特定のパーセンテージより計算し重さを導き出し、そのウエイトをクランク(フライホイール)につけて釣り合いをとります。
重い個所の肉を削いでいく形で、釣り合いをとっていきます。これがバランスどりです。
重い個所の肉を削いでいく形で、釣り合いをとっていきます。これがバランスどりです。
バランスを取った後、各種のベアリングなどを交換していき、クランクを組み立てていきます。
その際に両側の軸心を調整して、振れを最小にすることがバランス取りです。
その際に両側の軸心を調整して、振れを最小にすることがバランス取りです。
ホイール芯出し(トゥルーイング)
その為の計測。
ホイールやクランクのよっても段取りや方法論が違うのが、おわかりいただけましたでしょうか。
過程の違いなどはあっても、回転物は振動が無い方がいいので、
それを取り除く作業と思っていただければよいかと思います。
ものすごくシンプルな原理で作業をしていきます。
ですからマニュアルの、説明もとてもシンプルです。
シンプルなものほど精度を高めることが難しくもあります。
TCになってからはプレスイン・クランクとなっていて、基本的にアッセンブリでの交換のみで芯出しという作業は省略されてしまっています。ですので、バランサーやラバーマウントという方向性に持って行って、生産コストを下げているのでしょう。
事実、TCの軸心の振れはかなり大きいものが多いと聞いております。
フェイテックではこのような形で作業をさせていただいております。
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