こんにちは!
すっかり春の陽気ですね!
お休みの日はあたくしもバイクでゴーです。
毎日バイクに乗っていてもウキウキしてきます。
さて、本題のストローカーについて。
前回の続きの
#ストロークアップさせるキットを使わないの?
#フライホイールを重くすればいいの?
#振動はほんとに少ないの?
#よくわかんないんだけど・・・?
このあたりのご質問を多くいただきます。
ほかにあればご質問ください。
#キット使わないのについて
最大手のストローカーキットですと安く簡単に組めるのですが、「なんか違う」となるケースがありました。その一つにアイドリング~低回転時のトルクが安定しない。があると思います。もう一つは排気音と振動が後期型のエンジンのようになる。があると思います。
鍛造のクランクと鋳造のクランク
鍛造と鋳造で金属の感受性が違います。
金属減衰性で調べてみてください。
また、鋳造でもねずみ鋳鉄とダクタイル鋳鉄があり、こちらも少しですが違います。
HDの60年代くらいまでFCDねずみ鋳鉄だと思われます。
その後70年代はDFCダクタイル鋳鉄。
80年代は鍛造製。
と移っていったようです。EVO.の音と振動とShovelhead.の音と振動は違いますよね?
Kitのクランクセット又は鍛造のクランクを組み込みますと、後期型のようになるのはこのためだと解釈しています。
旧いエンジンの音が柔らかい、振動が少ないのは上記の理由だと思います。
つぎの、
#重くすればいいの? について。
Truett&Osbornでは、
トルクモンスターという名称があります。
STDバージョンと言うのもあります。
トルクモンスターは純正と同等のサイズ重さになっていて、
STDバージョンはスプロケット側とピニオン側が同サイズになっています。
1200または1340に乗っていて、エンジン分解の際にTruett&Osbornのトルクモンスターにしてもほぼ変わりません。20年前に実際そのような例がありました。
何を求めて重くしたいのか?
アイドリング? 重いほうが安定
レスポンス? 軽いほうが有利
低速からのトルク? ストローカーに
多くのご要望は低速からのトルクかと思います。
案として。
1 車両を軽くする
2 ギア比を変更する
3 駆動系を強化する
4 トルクを上げる< エンジンをホップアップ< ストロークアップする
金額がかからない順に
#振動は少ないの?
について。
金属の減衰性として
ねずみ鋳鉄< ダクタイル鋳鉄< 鍛造
となります。
もし、ねずみ鋳鉄の年式のエンジンで有ればそのまま。
しかし「もっとトルクがほしい!」となり、ストローカーを作りましょうの時に
鍛造クランクを選ぶのか?
ダクタイル鋳鉄Truett&Osborn製を選ぶのか?
で変わります。
また一番重要ですが、バランス取りと芯出しの精度、各部の精度。
最後にエンジンの調整が悪ければ、思ったエンジンにはならないはずです。
エンジンをたった一つのパーツ、クランクだけで語るのは無理があります。
具体案とまとめ
もし低速のトルク不足からストローカーを選ぶのであれば、鋳造のクランクを選び組んでいくのは良いプランだと思います。
Shovelheadルックの1200、1340、1520のコンプリートエンジンのキットバイクでクランクの交換、バランス取り、芯出しをしたことがあります。
鍛造クランクから鋳造クランクに交換。 という内容です。
アイドリングがばらける。
旧車の音がしない。
組み上げ、エンジンかけますと…。
旧いエンジンの音に変わり、振動も激減しました。
排気量を変える際にクランクは交換。(ストローカーの際)
圧倒的なトルクで大股で走っていく…。
デカい、重いものがゴロゴロゴロ…ゴラララララララララと…。
ゆっくりも走るし、スロットルを少しだけ絞ると…ゴルぁぁぁぁぁぁ と加速。
真のホットロッドを。