今日は修理について。
旧いハーレーで、問題の根源となっている事が多い部品でもある、オイルポンプ。
壊れ方としては、ボディの内壁がスラッジによって傷が入り、油圧が逃げる。
エンジンケース側のポンプドライブシャフト・ブッシングの摩耗。
シールの摩耗などあります。
通常はそう壊れるものではないですが、長い年月やオイルの管理、修理のしかたなどあるかと思います。
年式によって、エンジンのオイルライン・経路は何パターンかあります。
それによって、オイルポンプのキットの内容も異なります。
さらに、エンジンケースをモデルによっては加工し、オイルライン・経路を変更します。
その加工の為に、車体からエンジンを下さなければならない年式もあります。
S&S製のポンプは、鉄ポンプの時代の2~3割増しで、油圧・油量が増加します。
‘81年以降は、BOLT ONで付きます。
後期型のオイルライン・経路に変更するのが、このキットの目的といえます。
当然、ポンプをかえるという事は油圧が低いので、さまざまな箇所がやられています。
目に見える壊れた個所だけでなく、なぜそうなったのかを考え、こうではないかと仮説し、根本から修理しなければ何度でも
同じことの繰り返しとなります。
先日お伝えしたように、オイルタンクの洗浄と合わせてオイルポンプを交換すれば、
より信頼性は高まります。
すべての事が、サービスマニュアルに書いている訳ではありません。
整備を施す整備士の考え方により、その修理の質が決まるのではないでしょうか。
不安に感じて乗っているかたは一度、油圧を計測する事をお勧めしています。
最高のひと時のために・・・。